一枚の写真から
画像は、ほうれん草収穫の昼休憩。
おばちゃんがスタッフのために、おでんを振舞ってくれました。
圃場近くの倉庫で発見したガスボンベを拝借して、あったかーくしていただきました。
寒い中だからこそ、余計においしい!
おばちゃんのおでんと優しさに、心も体も温まる一コマでした(o^-^o)
それはさておき、
この画像を事務所で眺めていて、
「農業は3KMだ」と福祉部部長が語っていたのを思い出した。
キツイ、キタナイ、キケン、儲からない。
それぞれのローマ字に直したときの頭文字をとって3KM。
霜がおりている地面に這いつくばって、体の節々を痛めながらほうれん草をとる。
でも、一株いくらにもなっていない。
去年の夏も、記録的な猛暑の中、小松菜を栽培した。
暑さの影響でヨトウ虫が大発生して、虫の予防に加え、さらに防虫ネットもかけた。
虫の予防一つにしたって、30℃を超える中やれば、重労働だ。
そうして育てた小松菜を、暑い中、体調不良者を出しながら収穫した。
そんな僕たちの苦労も、価格には反映されなかった。
「3KM」とはよく言ったものだ。
これじゃあ、後継者もいなくなる。
新規就農プログラムの一環で会社にお世話になっている僕が言うのもなんだが、
僕なら自分がリスクを負ってまで絶対にやらない。
冒頭の写真は、こういった農業の現状を僕に訴えかけてくる。
-一杯のおでんに癒される、辛くて報われない農民達- といった感じで。
世間で、「新規就農だ」、「食料自給率だ」といくら叫んでみたところで、
現状を改善しない限りは意味がない。
3KMから脱却しなければならないのだ。
(仮面ライダータロウ)
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