危機的状況を迎えようとしている農業
何時になく堅苦しいタイトルですが、48円でスーパーに並ぶキャベツを見て記事にしようと感じました。
公開されている統計ですと、1995年~2005年にかけて農家の数が70万件程度減っています。また、2009年の現在にかけて加速度的に減少していることを感じています。
食料自給率は41%で、遊休地や耕作放棄地が増大しているのが現状です。
当社は遊休地や耕作放棄地を借り上げて営業をしておりますので、できる限り有効に使用していますが、農作業に就く若者が極端に少ない現状の中で必死に作業をしているのが現状です。
当社の耕作物は契約販売等がメインで市場出荷はそれほど多くはなく、価格の変動に左右される事はあまりありませんが、一般の農家の方は規格や相場に左右され、努力して良いものを作っても対価として評価されることがありません。
山積みされた1個48円のキャベツでしかありません。
種を植え、毎日毎日水をあげて、少し大きくなったら畑に植え替えて(定植)、肥料を撒いたり雑草や害虫に注意しながら、時には予防をして、冷たい露が葉を転がるころ1つずつ収穫をして、選別や計量後出荷をして、スーパーに並んで48円。
こんな事を書く私自身も、野菜は安い方が良いと思っていたひとりですが、
農業の現場を見て、直に触れ、その考えは間違っていたと思う毎日です。
当社は笑いの絶えない職場で、経営方針自体が農業を営む農家の方たちと違いますが、農業が危機的状況なのは変わらないかもしれません。
農業収入が満足な水準になっていない農家では、後継者も育ちませんね。
日本の農業を変えようなどと大それた事は考えていませんが、自分たちの足元だけはしっかりした基礎を作り上げて、キチンと儲けてから次の新しい風を起こせたらと思っています。
by 村長
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